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商品に価値をもたせる○○を使った文章の書き方

  • 売る記事を書こうとすると、怪しい売り込みみたいになってしまう
  • どうやって書いても売り込んでいる雰囲気が出てしまう
  • 商品を買うことで得られるメリットを伝えきれない

ブログを書いて広告を貼ろうとするとだいたいこのような不自然な記事になってしまうことがよくあります。売り込み感がなく、自然とお客さんが欲しがるような書品の紹介をするというのははじめのうちはかなり難しいですね。

私も毎回そういう書き方ができるかと言われると、完璧とは言えないと思います。それでもいくつかのポイントを抑えることで、明らかにレベルアップすることができるのは事実です。

今日はそんなポイントをシェアしてみたいと思います。

ヒトが価値を感じることができる文章とは?

バスターミナルから一歩外に足を踏み出すと、硫黄泉の独特の香りが漂い、温泉地に足を踏み入れたことをすぐに感じられます。

あなたは温泉街の中心地へ向かうために歩き始めます。

土産物屋や食事処が並ぶ、せまい路地を進むこと5分。

源泉が湧き出る広場「湯畑」に到着します。

浴衣姿の観光客で賑わっている光景は、まるでお祭りでもしているのかのようです。

・・・

旅館の食事を楽しみながら、ふと、外の景色に目をやります。

ちょうど日が落ちて、湯畑の街灯が灯り始めたようです。

源泉から立ち込める湯気とあいまって、町全体が突然、霧に包まれたかのような幻想的な空間が広がっていきます。

あの中はどんな雰囲気なんだろう。

食事を済ませて外に出ると、冬の寒さが肌に突き刺さります。

身震いしながら、湯畑の周りにあるベンチに腰を掛け、温泉に足を入れると、足元からじんわりと体が温まっていくことを感じ取ることができます。

これは群馬県の草津温泉に行ったことを文章にしたものです。

草津温泉に行きたくなった方はこちらからどうぞ。

という冗談はさておき(笑)。

この文章で温泉に行きたくなったとしたら、それは実際に現場にいたのかのような疑似体験をしたからです。

 

家電量販店の店頭では冷蔵庫や洗濯機、パソコン、テレビなどの展示品に触れることができます。

お客さんは展示品に触れることで、その商品を自宅で使っている状況を想像します。

今の冷蔵庫より、食品が取り出しやすく、収納量が格段に上がることを疑似体験します。

もし、展示品がなく、商品の写真とスペックについての説明書きだけ(カタログのような状態)だったとしたら、売上につながらないことが簡単に想像できると思います。

これと同じように文章にも疑似体験を取り入れることが重要です。

価値を感じやすい文章に含まれる○○とは?

「私は小説家でもないし、中学校の作文くらいしか文章を書いたことはない。」

「自分が体験したことを疑似体験させる文章なんて書けない。」

 

そう思った方は次の質問に答えてみてください。

A: 草津温泉で、霧に包まれたような幻想的な雰囲気の中、足湯に浸かって心癒される。

B: 最高の泉質で有名な草津温泉で特別なひとときを過ごす。

この2つの文章なら

どちらがより想像しやすいか?(価値を感じやすいか?)

なぜその文章が想像しやすかったのか?

答えは出ましたか?

 

Bの文章の「最高の」「特別な」という形容詞は漠然としたイメージしかありません。

それに比べて、Aの文章の「霧」「足湯」という名詞をつかうことで、具体的なイメージを膨らませやすいと言えます。

というわけで、答えはAです。

 

察しの良い方は気づいているかもしれません。

○○の部分には「名詞」が入ります。

 

A、Bどちらの文章も同じことを伝えたいにもかかわらず、Aの名詞を使った文章の方が胡散臭さがなく、イメージしやすいと思います。

ポイントは良さをアピールするために「特別な」とか「最高の」とか「今までにない」などの、漠然とした形容詞を使うこと避けることです。

形容詞を多用すると、文章全体が曖昧で胡散臭くなり、つまらないものになります。

この形容詞をもっと意味の絞られる名詞に変換することで、相手の頭のなかには疑似体験が発生します。

 

名詞には文章の流れによって意味が変わるという特徴があります。

直接的にメリットを訴求することはないのですが、相手の頭のなかで名詞から連想する風景を想像させることができます。

この想像の中で、商品を使ってもらったり、特定の場所に行ってもらうことができれば、商品の価値を自動的にお客さんが理解してくれることになります。

いままで、文章を書くことが苦手だと感じていたのなら、名詞を使った疑似体験の手法を試してみてください。

おわりに

ここで紹介した方法は、とある書籍の一部を参考にしています。この他に100個の手法が掲載されています。

  • 文章の書き方に困ったとき
  • どんな表現をしたらいいかわからなくなったとき
  • よい文章のアイディア帳がほしいなと思ったとき

手元において辞書のように活用してみてください。

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