Inkscapeのマニュアル本を出版しました。

カロナール500mg/1回を12歳の小児に使っていいのか?という話

カロナールといえば、大人でも通常用量1回300mg程度なのですが、12歳のお子さんに「カロナール錠500mg 1回1錠 疼痛時 頓服」というちょっと珍しい処方が飛んできました。

お子さんとはいえ、12歳で体重も50kgとのことで、頓服だし、まあ大丈夫だろうなと思いながらも、調べてお渡ししました。

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添付文書上の記載はどう?

カロナール細粒20%などの小児科で使用する場合の薬用量は添付文書にこう記載があります。

通常,乳児,幼児及び小児にはアセトアミノフェンとして,体重1kgあたり1回10~15mgを経口投与し,投与間隔は4~6時間以上とする。なお,年齢,症状により適宜増減するが,1日総量として60mg/kgを限度とする。ただし,成人の用量を超えない。また,空腹時の投与は避けさせることが望ましい。

この計算で行くと、50kgの小児に対しての1回の服用量は

$latex 10\mbox{mg/kg} \times 50\mbox{kg} = 500\mbox{mg} &s=2$

$latex 15\mbox{mg/kg} \times 50\mbox{kg} = 750\mbox{mg} &s=2$

1日上限量は

$latex 60\mbox{mg/kg} \times 50\mbox{kg} = 3000\mbox{mg} &s=2$

ということで、1回服用量500~750mg、1日量の上限は3000mgとなります。

この計算では問題ないことがわかりますが、カロナール錠200/300/500の添付文書の用法用量の欄には「小児薬用量」としてこう書かれています。

「小児科領域における解熱・鎮痛」の効能又は効果に対する1回あたりの最大用量はアセトアミノフェンとして500mg,1日あたりの最大用量はアセトアミノフェンとして1500mgである。

つまり、小児薬用量は体重50kgまでの小児にしか適応されないという事になります。

今回の処方はクリアしているのですが、かなり多め?と言うか上限量いっぱいです。

お母さんとの会話

話を聞いてみると、中耳炎で病院へ行ったとのこと。

母親もカロナールを使ったことがあるが、300mgのものだったようで、ちょっと不安になっていました。

そこは多めですが、許容範囲内なのでご安心をと説明。

既往歴もなく、アレルギー歴もないとのことで、1日の上限の3回飲んでも問題なさそうというところまでは確認しました。

一緒にセフジトレン(メイアクト)も出ていたので、炎症がピーク時の中耳炎治療という感じでしょうかね。

夜間で立て込んでいたので、あまり話はできなかったのですが、もう少し症状を聞いておけばよかったなと反省もしました。

参考

私の薬局は面薬局で隣に病院がないので、小児科の薬用量とかすぐ忘れてしまいます。

小児科の門前さんならこういう本の内容は大方理解しているんだと思います。

 

 

日々勉強ですね。

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