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メトトレキサートと青汁の相性が悪い理由

メトトレキサート(MTX)は関節リウマチなどの自己免疫疾患で頻繁に処方される薬です。

販売名で言うと「リウマトレックス」や「メトトレキセート」があります。

今回はメトトレキサートと食品の相互作用に関して実際にあった事例から少し話をしてみようと思います。

メトトレキサートの効果を弱くする青汁

メトトレキサートを継続服用している患者さんから言われました。

「青汁を飲むと関節がフワフワする感じがする」

この患者さんは関節リウマチでメトトレキサートを服用している患者さんです。

関節がフワフワするというと想像しにくいかと思いますが、風を引いて関節が痛いと感じる前に関節が浮いている感じがこれに近いと思います。

関節で炎症が起こるとこういう症状が初めに出てくるので、この患者さんは関節リウマチの症状が出始めたということです。

関節リウマチでは関節の炎症が継続して起こることで、長い年月をかけて軟骨部分が変形してしまい、可動範囲が狭くなります。

関節の可動範囲が狭くなると生活に支障が出るので、メトトレキサートを使って炎症を抑え、関節を保護するのがこの治療の目的です。

ですが、青汁を飲んでいるとメトトレキサートで抑えていた炎症がぶり返してしまいます。

その理由は、青汁には大量の葉酸が含まれているためです。

メトトレキサートはそもそも、体内での葉酸の働きを抑えることで、免疫を調節して関節の炎症を引き起こさないようにする薬です。

ですが葉酸を多量に摂取すると、メトトレキサートが葉酸の働きを上手く抑えられなくなってしまい、元々の関節の炎症が進行してしまいます。

メトトレキサートを服用中の方は、青汁にかぎらず、葉酸のサプリメントや最近流行りのミドリムシのダイエットサプリなどを利用するのは避けましょう。

葉酸を多く含んでいる健康食品は意外に多いので、不安な方はドラッグストアなどの薬剤師に相談してから利用するほうがいいですね。

 

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