Inkscapeのマニュアル本を出版しました。

現在の安定版では下記の方法で、かんたんにフォントフォルダを追加することができます。

2021/09/13時点 補足情報

正式版のInkscape1.0ではデザインソフトでだけ使用するフォントを、まとめて一つのフォルダーに入れて、使用したいときだけ読み込むという方法をとることができます。 すべてのフォントをインストールして使用する場合と比べて、PCのシス[…]

 

inkscapeにはフォント用のフォルダを登録する機能がありませんが、ちょっとした作業をするだけでフォントフォルダを登録できます。

GIMPやScribusには標準でフォントを管理するための機能が付いていますが、inkscapeはまだまだ発展途上なので、ちょっとしたカスタムが必要ということです。

この方法を使うと、Windowsにインストールしていないフォントをinkscapeで使うことができます。

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こんな人におすすめ

  1. inkscapeだけで利用したいフォントがある。
  2. inkscapeのフォント管理機能がしょぼすぎて困っている。
  3. システムにインストールするフォントをなるべく増やしたくない。

大雑把な手順

  • inkscapeで読み込むフォントフォルダを作る
  • フォントフォルダへのパス(アドレス)をコピーする
  • inkscapeのシステムファイルにパスを書き加える

簡単に言うと、フォントフォルダのアドレスを、inkscapeの設定ファイルに直接書き込んでしまえばいいということです。

フォルダのパスをコピーして、システムファイルに貼り付けするだけなので、PCに詳しくなくてもできちゃいます。

では、順番に行きます。

inkscapeで読み込むフォントフォルダを作る

inkscapeのフォントを管理するフォルダを作ります。

例えばドキュメントフォルダの中に「fonts」というフォルダを作ります。

2016-07-10_08h17_25_inkscapeにフォント専用フォルダを追加する

このフォルダにinkscapeで使いたいフォントを入れていくことにします。

フォントフォルダのパスをコピーする

先ほど作ったフォントフォルダのパスをコピーしてメモ帳などに貼り付けしておきます。

あとでinkscapeのシステムファイルに登録するときに必要になるので、一旦メモ帳になどに貼付けしておくと便利です。

フォントフォルダのパスを表示するには、登録したいフォントフォルダを開いて、アドレスバーの表示を切り替えます。

2016-07-10_13h06_17_inkscapeにフォント専用フォルダを追加する

フォルダのアイコンをクリックして、パスを表示することができます。

2016-07-10_13h08_52_inkscapeにフォント専用フォルダを追加する

これをコピーして、メモ帳などに貼り付けておきます。

2016-07-10_15h24_02_inkscapeにフォント専用フォルダを追加する

後で使うので、そのままメモ帳は開いたままにします。

inkscapeのシステムファイルにパスを書き加える

インストールされているinkscapeのシステムファイルにパスを付け加えます。

Windowsのプログラムファイルが保存されているフォルダ(Program files)からinkscapeのプログラム本体(inkscape)を開いて、フォント管理のフォルダ(etc/fonts/conf.d)を開きます。

フォルダエクスプローラのアドレスバーに次のパスを入力すると表示されます。

C:\Program Files\Inkscape\etc\fonts\conf.d

 

パスを追加する対象のファイルは「51-local.conf」です。

2016-07-10_15h19_51_inkscapeにフォント専用フォルダを追加する

「51-local.conf」の中身はこうなっています。

<?xml version="1.0"?>
<!DOCTYPE fontconfig SYSTEM "fonts.dtd">
<fontconfig>
	<!-- Load local system customization file -->
	<include ignore_missing="yes">local.conf</include>
</fontconfig>

 

ここに、先ほどコピーしておいたパスを追加します。

<?xml version="1.0"?>
<!DOCTYPE fontconfig SYSTEM "fonts.dtd">
<fontconfig>
	<!-- Load local system customization file -->
	<include ignore_missing="yes">local.conf</include>
	<dir>C:\Users\ユーザー名\Documents\fonts\</dir>
</fontconfig>

パスを追加するときは「<dir>~</dir> 」で囲って追加します。

あとは上書き保存してメモ帳を閉じれば完了です。

inkscapeを起動すれば、フォント専用フォルダに保管されたフォントをinkscapeで使うことができます。

参考ページ

Inkscape >= 0.91 doesn’t show fonts loaded by font manager on Windows

ちょっとした注意点として・・・

inkscapeのプログラムファイルを直接書き直す方法なので、バックアップは取ったほうがいいかなと思います。

編集前の「51-local.conf」を別名保存でデスクトップなどに一時的に保管しておく程度で問題ありません。

あとがき

inkscapeにもフォント管理機能が標準で実装されるとすごく助かるのですが、(バージョンが0.9なので)まだまだ発展途上ということなんでしょうね。

ちなみに、このブログで紹介しているフォント管理ソフト「NexusFont」はinkscapeのバージョンが0.9系だと機能しません。

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これもちょっと残念ですが、現状では、今回の方法で対応するのが一番簡単なようです。

inkscapeの記事まとめ

inkscape関連の記事をまとめています。

チュートリアルもあるのでぜひ参考にして下さい。

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